日常の運転で「内輪差」や「外輪差」をどの程度意識していますか。
例えば左折時には、車両の内側に入り込む二輪車の巻き込みや、縁石への接触などに注意が必要です。これはまさに「内輪差」を踏まえた運転といえます。
車がカーブを描く際の特性を正しく理解し、安全運転につなげていきましょう。

内輪差・外輪差の基本

「内輪差・外輪差」とは、車が曲がる際に前輪と後輪で通る軌跡が異なることで生じるズレのことです。

例えば、ホイールベース2.6m・トレッド1.5m・最小回転半径5mの乗用車では、内輪差は約1m程度になります。一般的には、内輪差はホイールベースの約1/3が目安とされています。

つまり、普通車であってもカーブ時には約1mほど内側に車体が入り込むため、そのスペースに二輪車などがいると非常に危険です。リスクが高まってしまいます。

右振り左折のリスク

内輪差を気にするあまり、左折前に車体を右へ振る運転が見られますが、これは対向車との接触や後続車からの追突を招く恐れがあります。過度な操作は避け、適切な軌道で曲がることが重要です。

駐車場で起こりやすい接触事故

内輪差・外輪差は、駐車場でも事故の原因になります。

  • 出庫時
    内輪差によって車の後部が膨らみ、隣の車や柱に接触することがあります。
  • バック駐車時
    ハンドルを切りながら後退すると外輪差が大きくなり、車体の外側が周囲に当たりやすくなります。

安全に操作するポイント

1.十分に減速する
2.適切な位置まで進んでからハンドルを切る
3.ドアミラーを活用し、巻き込みやはみ出しを確認する

大型車周辺での注意点

トラックやバスなどの大型車は、「オーバーハング」と呼ばれるタイヤより外側に出た部分が大きく、曲がる際に周囲へ大きく張り出します。
そのため、大型車の近くを走行する際は、進路を妨げたり接触したりしないよう、十分な配慮が必要です。

注意すべき場面

  • 交差点での停止時
    停止線を越えて大型車の進路をふさがない
  • 交差点の直進時
    隣車線の車が右左折する際の張り出しに注意
  • カーブ走行時
    対向車のはみ出しや車体の振れに警戒する

内輪差・外輪差は、誰もが日常的に直面する運転特性です。
その動きを正しく理解し、周囲の状況に目を配ることで、事故のリスクは大きく減らすことができます。

記事出典:損保ジャパン「Monthly Report」